中国宇宙ステーション(Chinese Space Station: CSS、中国語名:中国空间站「天宫」)は、中国国家航天局(CNSA)が独自に建設した恒久的な有人宇宙プラットフォームです。2021年4月のコアモジュール「天和(Tianhe)」の打ち上げからわずか1年半の短期間で基本構造を完成させ、2022年末より本格的な長期滞在運用を開始しました。
現在、常に3名の宇宙飛行士(タイコノート)が交代で半年間ずつ滞在しており、宇宙医学、生命科学、微小重力流体物理、宇宙材料科学などの実験が行われています。
天宮ステーションは、3つの主要モジュールが結合した「T字型」の美しいシンメトリー構造を持っています。
総重量約450トンのISSと比較すると、天宮は総重量約100トン(補給船ドッキング時)とコンパクトですが、2020年代の最新デジタル技術と超高効率ガリウムヒ素太陽電池、イオンエンジン(ホールスラスタ)による軌道維持など、極めて高い先進性を誇ります。
天宮は高度約380〜400km、軌道傾斜角41.5度の低地球軌道を周回しています。軌道傾斜角がISS(51.6度)よりも低いため、日本の本州・九州や中国、アジア、南欧、中南米などの中低緯度地域の上空を頻繁に通過します。天宮も大型の太陽電池パドルを持つため、夜空では0等星から1等星の明るさで肉眼観測が可能です。
天宮プロジェクトの最も野心的な計画が、ハッブル宇宙望遠鏡と同等以上の解像度と300倍の視野角を持つ宇宙望遠鏡「巡天(Xuntian: CSST)」です。巡天は天宮と同じ軌道を独立して飛行し、メンテナンスや燃料補給が必要な時だけ天宮ステーションにドッキングして修理を受けるという画期的な運用が計画されています。
本記事で紹介した人工衛星や軌道は、ブラウザ上で誰でもリアルタイム3Dシミュレーションできます。地球を360度自由回転させて今すぐ追跡してみましょう。
🚀 3Dシミュレーターを開く (無料)