国際宇宙ステーション(International Space Station: ISS)は、地球上空約400kmの低地球軌道(LEO: Low Earth Orbit)を周回する、人類史上最大の巨大有人宇宙実験施設です。アメリカ(NASA)、ロシア(Roscosmos)、日本(JAXA)、欧州(ESA)、カナダ(CSA)の5つの宇宙機関が共同で運用しており、サッカー場(約108m × 73m)に匹敵する巨大な構造を誇ります。
1998年の最初のモジュール「ザーリャ(Zarya)」打ち上げ以来、2000年11月から現在に至るまで、20年以上にわたって常に宇宙飛行士が滞在し、微小重力環境を利用した創薬研究、新素材開発、天文学、地球観測などの最先端科学実験が日々行われています。
ISSは自らサーチライトのように発光しているわけではありません。それにもかかわらず、夜空で1等星や木星、時には金星(-4等級)に匹敵する強烈な明るさで輝いて見えるのは、巨大な太陽電池パドル(ソーラーアレイ)が太陽光を強く反射しているためです。
ISSの太陽電池パネルは総面積約2,400平方メートルにも及び、地上から見ると非常に効率的な反射板として機能します。日没直後や日の出前の1〜2時間、地上は夜で暗い一方、高度400kmの宇宙空間には太陽光が当たっている状態(トワイライトゾーン)のとき、頭上を通過するISSが眩しく輝いて見えるのです。
ISSは点滅せず、スーッと滑らかな一定のスピードで空を横切っていきます。飛行機のように赤や緑の点滅灯はなく、白く強い光が音もなく約3〜5分かけて西から東へ通過していくのが特徴です。
ISSが地球に落下せずに周回し続けられるのは、秒速約7.7km(時速約27,700km)という猛スピードで飛行しているからです。これは東京〜大阪間をわずか1分弱で移動する速さであり、約92分で地球を1周します。つまり、ISSに滞在する宇宙飛行士は、1日に約16回の日の出と日の入りを体験しています。
軌道傾斜角は51.6度に設定されており、赤道から北緯51.6度〜南緯51.6度の範囲を網羅しています。この角度はロシアのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたロケットが効率的にドッキングできるように設計された歴史的背景を持っています。
ISSにおいて日本が誇る最大の拠点が、JAXAの日本実験棟「きぼう(Kibo: JEM)」です。船内実験室、船外実験プラットフォーム、ロボットアーム、エアロックを備えた最大級のモジュールであり、高品質タンパク質結晶生成実験や超小型衛星(CubeSat)の放出機構など、世界中から高い評価を受ける先端宇宙実験を牽引しています。
本記事で紹介した人工衛星や軌道は、ブラウザ上で誰でもリアルタイム3Dシミュレーションできます。地球を360度自由回転させて今すぐ追跡してみましょう。
🚀 3Dシミュレーターを開く (無料)